電子タバコの疑問にお答え!
クリアロマイザー/クリアロって聞いたことありますか??
現在、主流になってきているアトマイザー(噴霧器)、要は電子タバコの煙を出す場所の種類の名前です。
一昔前の電子タバコは、見た目もそのままタバコのおもちゃのような作りの時があり、煙を出す場所と本体が一体化していた過去があります。
そこから電子タバコも便利に、そしてより味を楽しめたり、煙量を増やして満足度を上げるなど改良が加えられてきました。
電子タバコのスターターキットに一般的についてくるアトマイザーがクリアロマイザーです。
目次
まずはクリアロってなに?
英語で書くとClearomizer。
日本にはクリアロマイザーが何でクリアロと呼ばれるようになったかについて言及しているサイトはありませんでした。
海外のサイトを確認したところ、以下記載がありました。
Clearomizers have the excellent benefit of being completely transparent.
Clearmizers are one of the newest and most popular devices on the market.These type of devices are usually cylindrical and feature a clear polycarbonate plastic or pyrex glass tank.
引用元: QUIT SMOKING COMMUNITIY
引用元: MistHub
ざっくり直訳すると『ガラス(パイレックスガラス/強化ガラス、プラスチック)が特徴で、透明な(clear)アトマイザー(atomizer)なため、リキッドの残量確認が容易な最新型のアトマイザー』を意味するようです。
clear+(at)omizer =Clearomizer
という合成語だと思われます。
clearのクリアーが意味するのは透明な(タンク)を指し、要はタンク内部を確認できることが特徴ということになります。
ただ、この情報は少し古く、アトマイザーも日々進化しており、クリアロだから市場で最新型かというとここ3年くらいの様子を見る限り、言い切ることはできません。
要は古きよき電子タバコからは進化したのがクリアロマイザーだということになります。
クリアロマイザーってどんな仕組み?
まずは模式化した電子タバコから煙が出る仕組みを解説したいと思います。

- 綿などの毛細血管現象でリキッドが吸い上げられる
- バッテリーから発生した電圧は抵抗の高い輪っか状のコイルを通過することで発熱
- 発熱したコイルがリキッドを加熱することでミストを発生させる
どんなアトマイザーでもリキッドを熱することで、煙を発生させつつ、上記になってしまったリキッドは綿などを通じて再度追加されます。
前出の模式画像はシンプルな構造のアトマイザーと電子タバコ本体でした。
クリアロマイザーはコイルに特徴があります。既製品のコイル内部は綿とコイルがセットになっています。
筒状のクリアロマイザー用のコイルには、内部に綿とコイルが詰まっており、穴からリキッドが都度追加されるような仕組みになっています。
この既製品のコイルの存在により、外部からの視認性を確保しつつ、漏れにくく、利便性が確保されつつ、大量生産に向いたアトマイザーが出来上がったというわけですね。
クリアロマイザーのメリット・デメリット
中・上級者は自作のコイルを使うリビルダブルアトマイザー(ReBuildable Atomizer/RBA)などの選択肢もありますが、それらと比較してクリアロマイザーには以下のような特徴があります。
- リキッドの減りが確認できる
- コイルの交換が簡単・手軽
外部からリキッドの減りが確認できるためスグに気づくことができますし、コイルの準備なども簡単で日々の手入れもラクな点が特徴です。
ただ、デメリットとしては、
- コイルを交換する必要があり、既製品のためコストがかかる
- 味や煙量を微調整はできない
カスタマイズ性が低かったり、コイル交換のコストがかかります。
コストといっても1コイル2週間ほど利用し交換、1つ200~500円程度と普通のタバコと比較すると安価です。
クリアロマイザーを選ぶ際のポイント
実際にクリアロマイザーを選ぶ際のポイントは以下のようなポイントがあります。
- 味
- 煙量
- 漏れの有無
- 換えのコイルの入手性
味や煙量は基本だと思いますが、コイルの形状と抵抗値(Ω)の違いにより差が出ますし、ドリップチップ(口に加える部分)の作りの違いも味に影響が出ます。
リキッド漏れは構造上の違いでどうしても発生しやすい物とそうでないものがあります。
(漏れに関しては、同じ社の製品でも個体差やOリング/接続部のゴムの違いなどでも差が出ます)
このあたりを意識してクリアロマイザーを選ぶ方は多いと思います。
追加でお伝えしておくと換えのコイルの入手性についても把握しておいたほうがいいでしょう。
その理由は、手に入らない面倒さに加え、ランニングのコスパにも影響するからです。
流通が少ないコイルは価格が高めです。
クリアロマイザーおすすめメーカー
クリアロマイザーに関しても多種多様なブランドとモデルが存在します。
先程お伝えした通り、おすすめしやすさには、単純に味や煙量以外にも換えのコイルの入手性、要は流通量の多さなども影響します。
これらのバランスの取れたクリアロマイザーをご紹介します。
【メーカー名/クリアロマイザーの製品名】で記載します。
Eleaf/MELOⅢ(メロー3)
2016年最も売れたとされるスターターキットのiStickPico。こちらのセットについてくるアトマイザーがMELOⅢ(もしくはMELOⅢ Mini)です。
こちらのタンクはどちらかと言うとバランス型で、味と煙量のバランス重視です。
MELOⅢ
もう少しこだわったタンクを……となると以下のような選択肢があります。
Innokin/iSub(アイサブ) シリーズ
iSub Apex、iSub S、iSub G、iSub Vなどの種類があります。
エアフロー(アトマイザー内の空気の流れ)もプリズム対流システムという特殊な対流を取り入れており、iSubのどの製品も煙量と味のバランスが良さに定評があるクリアロマイザーです。味と煙の量を
それぞれに特徴がありますが、iSub Apexは他の製品と異なり、フタを外さずトップフィルが可能で手軽さがうれしいです。
こちらの製品もMELOⅢと同様にバランス型なので、Innokin社の本体とセットなら選択肢としてありだと思います。
(Innokin社の本体はバッテリー内蔵型と個人的にはあまり推奨できない選択肢の本体だったりはします……)
Aspire/Cleito Tank(クリートタンク)
アスパイアというメーカーのCleito Tank(クリートタンク)は爆煙仕様で使い勝手もいいタンクと評判です。
味もいいのですが、デメリットはリキッド消費の量です。
かなり消費しちゃいます…。
その理由は大きめのコイルですね。コイル内のワイヤーはクラプトンワイヤーが採用されています。
Aspire K4というスターターキットに初期から付随しています。ただ、こちらのスターターキットですと可変電圧ではないため、ボタン一発型のシンプルな使用方法のみになります。
べプログでオリジナルのiStick PicoとCleito Tankのセットがスターターキットとして販売されているので、長く使いたい方にはこちらのセットがオススメです。
Aspire/Atlantis EVO (アトランティスエボ)
同じメーカーアトランティスの新作EVOというクリアロマイザーの種類もあるのですが、現在国内での流通量は少なめです。
アトランティスEVOはクリアロマイザー内のワイヤーに特徴があります。
クラプトンワイヤーという1本のワイヤーに更に細いワイヤーがぐるぐると巻きつけられている作りのワイヤーが存在します。
従来は上級者の人が自作したり、自作コイルで楽しんでいた作りのワイヤーなのですが、既製品のアトランティスEVOのコイルに備え付けられている点が他の一般的なクリアロマイザーと異なる点です。
クラプトンワイヤーは普通の一本の線であるワイヤーと異なり、多重構造によりシルキーなミストの発生と濃密な味が発生しやすい作りになっています。
先程のCleito Tankもクラプトンワイヤーを採用していますが、コイルの大きさの差からか若干スピットバック(リキッドの口への跳ね返り)が気になりますが、EVOでは改良されています。
Atlantis EVOの初期からついているコイルはアスパイアの他製品と互換品で代用する事も可能です。(非常に優秀なので、味にこだわりたい方にはEVO専用のコイルがベストです。)
SMOK/TFV4 MINI(ティーエフヴイ4 ミニ)
TFV4もクラプトンワイヤー採用、特徴的なトップリフィルの採用などクリアロマイザーとしては全部盛りの勢いの製品です。
TFV4 MINIは今回ご紹介のタンクの中では高い部類に入るのですが、RBA(コイルの自作)が可能な作りになっており、中長期での節約や今後のステップアップに最適です。もちろん、その他にも揃える必要がある物も出てきますが、先々も視野に入れるといい選択だと思います。
少し気になる点としてはメーカーのSMOKはコレといった特徴的でおすすめしやすいスターターが思い浮かびません…。なので2台目としてのクリアロマイザーとして、今後RBAを試しつつ、RTAやRDAなどの自作コイルを試す試金石として優秀だと思います。
Wotofo/FLOW SUBTANK
Wotofo(ウォトフォ)はRBA(自作コイル)用のアトマイザーで低価格で高品質さに定評のあるメーカーですが、FLOW SUBTANK(フローサブタンク)は爆煙仕様のクリアロ!!Wotofoはアトマイザーとしての機能性以外にも、デザイン性にも定評があるメーカーで持ってて嬉しさを実感できる仕上がりを楽しめます。
コイル抵抗値は0.25Ω、アトマイザー直径24mmとMOD(本体)を選びますが、RBAせずに爆煙を手軽に楽しみたい方に最適なアトマイザーです。(アトマイザー直径24mmあるため、iStick Picoなどアトマイザー直径に制限のあるVAPE本体では使用できません。)
クリアロマイザーのおすすめメーカーまとめ
無難な選択ならEleaf/MELOⅢ(メロー3)をiStick Picoとのセットで、更に爆煙よりならiStick PicoとCleito TankのセットやAtlantis EVOが初期から付いているAtlantis Evo & NX75スターターキットという選択肢があります。話は逸れますが、EVOのセットになっているスターターキットNX75も手軽に超高機能なMODでとてもおすすめです。
その理由は出力調整が1秒単位で調整できるモードがあり、じっくりと電圧をかけていくモードや最初は高電圧、徐々にペースを落として味を楽しむなどの微調整が可能です。
少し前まで同様の機能はパソコン接続して、電圧を事前に調整しておく必要がありましたが、こちらの機種は手元で本体一つで設定できる点が特徴です。
そこに加え、Atlantis EVOの味のアトマイザーとしての良さとシルキーなミストが加わるため、コストをある程度許容できる方はオススメです。
一般的にスターターキットは、本体にクリアロがセットになっています。各社アトマイザーにもこだわって作っているように思います。今回ご紹介したアトマイザーが同梱されているスターターキットも同時にご紹介します。
FLOW SUBTANK | MELOⅢ Mini | Cleito Tank | Atlantis EVO | TFV4 MINI | iSub V | |
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メーカー | Wotofo | Eleaf | Aspire | Aspire | SMOK | Innokin |
スターター | – | iStick Pico |
Aspire K4 |
Evo NX75 kit |
– | SMARTBOX/Cool Fire IV Plusに付属 |
直径 | 24mm | 22mm | 22mm | 22mm | 22mm | 22mm |
容量 | 4mL | 2mL | 3.5mL | 2mL | 2.5mL | 3mL |
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