当サイトアイコス互換機コムではIQOSの使い方から、メインとしてアイコス互換機を徹底的に比較してきました。
私自身、IQOSはもちろんgloやPloom TECHなど加熱式タバコと呼ばれるものは一通り使ってきました。その上で、加熱方法の細かいカスタマイズから連続使用可能なアイコス互換機をメインで使っていました。
JTから発売されているPloom TECHは吸いごたえが足らず、数回使っただけでお蔵入りしていました。
ただでさえ、成長の鈍化がニュースで取り沙汰される加熱式タバコの中で、やや立場の弱い後発組のJTは巻き返しを2つの新機種に託し2019年1月29日に発売しました。
- Ploom TECH+(プルーム・テック・プラス):従来製品の高出力・リキッド増量モデル
- Ploom S(プルーム・エス):高温加熱モデル
1は従来製品のPloom TECH利用者もいるでしょうし、スペックを改善したPloom TECH+で満足度を向上させる目的、2のPloom Sでプルームテックで取り逃していたユーザーである紙巻き利用者・IQOS・glo利用者の取り込みを託した機種だと見て取れます。
ということで当サイトで多く取り扱ってきたIQOSの最大のライバルとなりうるPloom S(プルーム・エス)を購入してきたのでレビューしてみたいと思います!
目次
Ploom S(プルーム・エス)のメリット・デメリット
Ploom S(プルーム・エス)を実際に使用したメリットデメリットをリストアップしてみました。
- フタの開閉で誤動作防止
- フタを閉じれば即時加熱停止
- 掃除の手間(ほぼ)ゼロ
- IQOSより匂いが少ない(吸い殻も匂いが穏やか)
- ブレード折れの心配なし
- 挿しやすく・抜けにくいスティック
- ミスト量はIQOSより少し多め、gloより味が長持ち
- 2本連続使用可能
- バッテリーの持ちの悪さ(満充電から最大10本まで:公称本数/実測では13-14本程度使用可)
- 加熱時間40秒
- ACアダプターは付属の専用以外で充電できない
- 購入へのアクセスの悪さ
- 加熱中はバッテリー残量を確認できない
2018年11月にフィリップモリス社製のIQOS3とマルチの新作が発売されていますが、最も最近発売されたタバコメジャー製の加熱式タバコのPloom Sは、各種の加熱式の悪い部分を補った仕上がりになっていると感じました。
大きなメリットとしては、満足度の高い吸いごたえ・掃除の簡単さの2点です。
IQOS2.4とIQOS3に関しては、ホルダーを毎回充電する必要があり、連続使用が不可能でした。IQOS3 MULTIとgloに関しては、連続使用が可能と特別な機能ではなくなりつつありますが、Ploom Sは2本連続使用可能です。
その他、細かい部分の使用感の完成度の高さはさすがです。Ploom S(プルーム・エス)のフタは単に臭い予防としての役割だけでなく、フタを閉じた状態では加熱を開始できない仕様になっており、誤動作を予防していたり、使用中にスティックを抜いてフタを閉じるだけで即時の電源オフになるなど細かい部分での使い勝手の良さは、かなり研究された後発が故の出来栄えだと感じました。
良いところが多いPloom Sですが、最大のデメリットはバッテリーと充電回りにあります。
+500mAhで15本前後、+1000mAhで20本前後使用できれば、現行の大手メーカーから出ている機種でスペック面・使い勝手でかなり優位に立てたのではないでしょうか。
また、色々と試したのですが専用のACアダプター以外で充電が上手くいかない事が多かったです。私も1台でしか試せていないので絶対と言い切れないのですが、他社製のACアダプター(1A,2Aなど複数確認)やPC接続での充電も微妙でした。定格電圧は1.5Aとされており、この定格電圧と誤差が多いと充電できない仕様なのかも知れません。
となると、モバイルバッテリーでの充電もできない場合が考えられます。
ただでさえ使用本数が少ないPloom Sで、常に専用のACアダプターでの充電に制限されてしまうのはかなり大きなデメリットです。
Ploom SとPloom TECH+現在は公式の通販サイト(Ploomオンラインショップ)/Ploomショップのみでの取扱で、当然加熱用のスティックに関してもどちらかでしか購入できません。過去のプルームテックの販売でも同様でしたので、数カ月後の全国販売開始とともに、コンビニなどでも購入できるようになると思いますが、それまでは本体の購入もスティックの購入も手間がかかります。半年程度でコンビニ販売も始まると思いますが、当面はスティックの入手性が悪いのもデメリットの1つだと思います。
PloomSのたばこスティックのレビューと匂いについて
PloomSのたばこスティックは、スティックその物の香りもフルーティーですし、吸ったミストも香りはVAPEに近いです。非喫煙者にも香りの感想を聞いてみましたが、加熱中の本体は芋っぽい匂いが、IQOSよりもすると言っていましたが吸っている最中のフレーバーは、果物感のあるフレーバーで嫌な感じがしないと言っていました。
使用後の本体の匂いも嫌な匂いでなく、IQOSはかなり臭ってタバコ感が強いですが、PloomSは問題ないとのことでした。
MEVIUS REGULAR TASTE for Ploom S
加熱前のスティックの香りは、軽めのチョコレートのようなフレーバー。
VAPEでよくあるタバコフレーバーのリキッドに近い印象です。
加熱後は事前に感じたフレーバーはほとんど消え、軽めの芋臭さが立ち込めます。
喉や肺に来るキック感はメンソールのスティックよりもかなり強め。
紙巻きタバコにかなり近い味を再現しているように感じました。
MEVIUS MENTHOL for Ploom S
後半少しだけ石油系の香りが強くなり・苦味も強くなる、スッキリとしたメンソールに香ばしいタバコのフレーバー、メンソール特有の瞬発的なキック感の強さはこちらのほうが強いです。
IQOSのような芋臭さが若干あります(どちらかと言うと少し炒めたコーン感・ポップコーンのようなフレーバー)。
MEVIUS MENTHOL COOL EFFECT for Ploom S
IQOSのような芋臭さはかなり控えめで、口腔内が少々ひんやりするくらいのメンソール感、どちらかと言うとミントのようなフレーバーが強く、キック感はやや控えめ。
爽やかさが全面に来て、後半のフレーバーも変化しにくい。
ただ残り2パフくらいはやや石油系の香りがつよくなる。
IQOSからエグミだけを取り除いたようなフレーバーが特徴で一番好みです。
PloomSとIQOSのスペック比較
加熱方式に関しては、IQOSのようなブレードタイプの物のほか、ロッドタイプ(アイコス互換機に多い)、gloと同じようなスティックの外側から加熱する3タイプが存在しています。
以下の画像のようにアイコス互換機などでは色々な形式の加熱方式が採用されています。
PloomSに関してはgloと同じような外側からの加熱方式を採用しています。
それぞれの加熱方式でも味わいが異なり、例えばアイコス互換機であれば同じヒートスティックを使用しているにもかかわらず、吸いごたえやキック感・味わいに差が出ます。外側加熱のモデルに関しては総じて、マイルドで雑味の少ない吸いごたえの傾向があります。ブレードやロッドで直接的に葉を熱するよりも焦げにくいからだと思われます。その反面、機種によっては物足りなさを感じる方もいます。
また、価格帯の近さで比較するとIQOS3 MULTIがPloomSの比較対象になりそうですが、どちらも満充電から10本程度使用可能ですが、本体の大きさはPloomSの方が大きく・重いです。やはり、もう少し大きくてもいいのでバッテリーの持ちをどうにかしてほしかったとPloomSには感じます。
私自身がもし1台も加熱式の機種を持っていないと仮定して、glo/IQOS3 MULTI/PloomS/Ploom Techを試し吸いした上で購入するか検討したとするとPloomSを購入すると思います。
ただ、ここにアイコス互換機を加えて検討すると、おそらく価格の安さや味わいの調節などが可能なカスタマイズ性を重視してアイコス互換機を選ぶと思います。おすすめアイコス互換機ランキング で多数の機種を比較しているので参考にしてみてください。
IQOSヒートスティックやgloとの比較
IQOSは温度の高さ(300℃程度らしい)とブレードによるタバコ葉の直接加熱が特徴で、PloomSと比較するとエグ味がやや強い印象です。
gloの加熱方式はヒートスティックの外側から加熱する方式で、PloomSの味わいとも近しい印象(エグみが少ない)です。
PloomSの方が200℃程度と低めの温度ですが、タバコ葉の量が多いからか味わいの深さと吸いごたえの持ちがいいです。
強めのキック感と多少のエグみはタバコの特徴でもあります。このエグみを重視するならIQOSのヒートスティックの方がおすすめですが、よりクリアな味わいを楽しみたいならPloomSは結構オススメです。
PloomSでIQOSのヒートスティックを使ってみた
画像中、左側がIOQSのヒートスティック、右側がPloomSのスティックです。PloomSの方が5mmほど長く、画像では少し分かりにくいですが、PloomSの方が直径が1mm程度細いです。
PloomS本体にIQOSのヒートスティックを無理やり差し込んでみると、ほとんど煙が出ません。ただ少しの吸っている感とキック感はあるにはあります。
アイコス互換機にはPloomSと同じような外側加熱のモデルがあり、その機種の低温(200℃)で使用した時に近い吸いごたえで、吸えないことは無いものの、満足感はありません。
ちなみにPloomSのスティックをIOQSで使おうとしましたが、IQOSよりもぎっしり葉が詰まっているからか刺さりません。できる限りで刺さった状態で加熱したものの味もミストも全く出ませんでした。
PloomSはギリ2度吸い可能
IQOSやgloはシケモクの再利用(2度吸い)は不味くてできたものではありません。ですが、PloomSはマイルドな吸いごたえに、加熱も穏やかなためか2連続での使用が可能ではあります。
1回目の後半でエグみが増してくるものの、2回目はエグみが穏やかになりつつ、ミスト量も減りつつ、全体的な味わいも少し減ってくるものの吸いごたえは悪くありません。
IQOSなどは2回目は吸ってられませんが、PloomSなら十分2回目に耐える吸いごたえに感じました。
PloomSもさすがに3度目はほとんど味もミストも出なくなります。ちなみに3回吸っても吸い殻は焦げ感もなく、見た目上はほとんど一緒です。
IQOSは長めの加熱時間(利用時間/6分間)ですが、PloomSは短いです(3分30秒)。ただ2連続で使うことも(一応個人的には)問題ないと思われますので、なんとなくお得感はあります。
Ploom Sの総評・オススメできる人
前提として本記事を書いている管理人は、10数年来の喫煙者(主にメンソール)・ここ数年は加熱式に切替済み・IQOS/glo/Ploom TECH/VAPE/ヴェポライザーなど数多くの機種を使用してきました。
- IQOS:匂いのキツさ・キック感の強さが苦手な人
- glo:味の持ちの短さに満足できなかった人
- とにかく掃除の楽さを重視したい人
- IQOSのブレード折れなど機器のトラブルに辟易してしまった人
反対に、現在のIQOSで満足できている人にとっては、Ploom Sを劇的にオススメできるかというと微妙なラインです。また、IQOSもgloも試した結果、紙巻きに戻ってしまった人、主に手間や紙巻きの楽さ故に戻ってしまった人にとってはPloomSだからといって満足できるかというとそんなことは無いと思います。PloomSが気になっているけれど、味や使い勝手を試したい人は、全国24箇所にあるPloomショップで試し吸いが可能なので一度試してから検討することをオススメします。
楽天では既にPloomsを取り扱っているショップもありますが、価格は定価の倍以上です…。
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